買うべきか、買わざるべきか 

美しき生命 【初回限定盤】美しき生命 【初回限定盤】
(2008/06/11)
コールドプレイ

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こんなけち臭いことを書いていないで、買えばいいんだが・・・
このジャケから漂う駄作感がなんだか私をためらわせる。
ドラゴン・アッシュ?
いや、本家のドラクロワなんだけど・・・

ここのところ、エモ盤ばかり聴いていて、エモの名作に手を出しているうちはよかったんだけど、末端のほうまで手を広げると、いい加減うんざりしてきてね。
コールドプレイなんかをずっとおとなしく聴いてたほうがいいんだろうなという気がしてきたんだけれど、マイスぺで新曲を試聴してもいまいちピンと来ない…。
輸入盤で充分かなー。

幸せのレシピ(No Reservations) 

幸せのレシピ 特別版幸せのレシピ 特別版
(2008/02/08)
キャサリン・ゼタ=ジョーンズアビゲイル・ブレスリン

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監督 スコット・ヒックス 脚本 キャロル・フックス 2007年 アメリカ

「マーサの幸せのレシピ」のハリウッドリメイク版。
このハリウッド版は大味でした。「マーサ」は見ていないから、元の作品も大味だったのかはわからない。リメイクされたということはそれなりに味のある映画なんじゃないかと想像する。
ハリウッドで映画がリメイクされるときには、必ず元の映画の繊細さがはぎ取られ大味になってしまう。
元から大味の話だったのか、それともハリウッド味付けのせいか気になるから、そのうち「マーサ」も機会があったら見てみようかな。

ドイツ映画のリメイクだけあって、「幸せ〜」は一応ニューヨークが舞台なのだけれど、ちっともニューヨークの香りが漂ってこないのね。

本当に話は大味で、この映画で展開されることがもう見始めて10分でわかるような単純さ。退屈だった。
アーロン・エッカートもあまりにも女子映画の男性すぎて、逆に「いねーよ。こんな男は!」と見ながら突っ込み入れてしまい。せっかくの彼の王子様ぶりも、素直に堪能できなかった。もっと素直に楽しまなくては。

アビゲイル・ブレスリンは母を亡くして不機嫌な子供の役で、可愛くないんだけれど、その可愛くなさは物語の進行上に必要なもので、じつは大して意味はないんだよね。
それがわかるから、面白くないんだよな。

サムサッカー(Thumbsucker) 

サムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディションサムサッカー 17歳、フツーに心配な僕のミライ コレクターズ・エディション
(2007/02/02)
ルー・プッチ

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監督・脚本 マイク・ミルズ 原作 ウォルター・キルン 2005年 アメリカ

なんだか奇妙な印象の映画。
最初に見た時はゲイ映画の変形版かと思った。
しかし、二回目見た時にそれは違うことが分かった。
ただ私みたいな腐女子の脳を刺激するような要素があるんだよなぁ。

主人公の少年、ルー・プッチが少年期にしかないような頼りなさげな美しさを湛えているところとか、ルーと彼の担当歯科医のキアヌ・リーブスが親密すぎるところ、そして、彼の所属するディベート部の担当教師ヴィンス・ボーンと少年との関わりあい方に、腐女子の妄想を増幅させるツボがある。

少年は今までのアメリカ映画には登場してこなかったタイプのキャラのような気がする。
でも、最近はこういったストレートだけれどナイーブな男子をちらちらアメリカ映画で見かけるようになってきた。
本当に現実でも若者はエモい男子が主流になってきているのだろう。

少年は同じディベート部に属していた少女のことが好きなのだけれど、彼女からは男として見られていない。
少年は少女の友達から「お尻にニキビのある男子を教えて?シャワーで見るでしょ?」と尋ねられて、彼は本当に知っているのか知らないのかはわからないけれど、数人の男子の名前を答える。彼がこの質問に答えたことで、少女はたぶん、少年をゲイだと思い込んだのだと思うんだよね。
だから安全だと。
それから少女は少年を性の実験台としてもてあそぶようになる。
このシークエンスで私はフランソワ・オゾンの「クリミナル・ラヴァーズ」を思い出してしまって、おとなしく少女の為すがままになっている少年を見て、ゲイなのかな?と思ってしまったのだけれど、違うね。

少年のような、女の子に対して無理に行動を起こしたら嫌われるかもと考えるような繊細な男子というのは、結構いますよね。
やっと、このタイプの男子もアメリカで日が当たるようになってきたんですね。

この映画で一番おもしろかったのは少年と少年の父親との微妙な関係かな。
少年の父親は元アメフト選手で若い時にプロの道を怪我で断たれて、今ではスポーツ用品店で働いているJockタイプ。
でも、少年は文系で、二人はお互いのことが理解できない。少年は頭が良くない父親を小馬鹿にしているし、父親もそれに苛立ちながら、少年に積極的にかかわろうとしないし、できない。
少年が映画の最後で大学に受かってニューヨークに行くことが決まった時、父親は「やっとお前に慣れてきたのに...」と少年に言う。
このシーンがとても印象的だった。

親と子だからといって、分かり合えるかといったら、決してそうではない。
そうではないことのほうが意外に多い。
私も親に慣れるのにかなりの時間を要した人間なので、このシーンは妙に胸に沁みこんできた。

アメリカではメンタルが不安定だとすぐ簡単に安定剤を処方するし、周りの人も積極的に薬を飲むことを勧めることは知っていた。この映画でも、催眠術をかけられて長年の悪癖の親指しゃぶりができなくなった結果、精神的に不安定になった少年に、周りの大人たちはすぐ注意欠陥多動性障害と診断して抗鬱剤を飲ませる。その抗鬱剤とはLSDと分子が一つしか違わないという代物。

まったくもって恐ろしい。私の目から見ると少年はちょっと不機嫌なティーンエイジャーにしか見えないのに、この程度で薬を飲ませられるのかと思ったらちょっとぞっとした。
カート・コベインがのちにヘロインに手を出した原因の一つは、幼い時から抗鬱剤の服用していたために、常に薬を必要とする体に若い時からなってしまったからだった。
この映画はオレゴン州が舞台でカートの出身のワシントン州は隣なので、なんとなく彼のことが思い浮かんだ。

卒業の朝(The Emperor’s Club) 

卒業の朝卒業の朝
(2004/12/23)
ケビン・クライン

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監督 マイケル・ホフマン 原作 イーサン・ケイニン「宮殿泥棒」 脚本 ニール・トルキン 2002年 アメリカ

「いまを生きる」みたいなタイプの映画と思いきや、結構ダークです。
シビアで現実的。

ケヴィン・クラインは「いまを生きる」のロビン・ウィリアムズと同じく、なんだか生徒にいたずらしちゃいそうな雰囲気でした。
どうしてもプレップスクールの教師役というのは、こういう香りをまとってしまうみたいだ。
エミール・ハーシュも映画の中でそれをネタにしていました。
クラインはウィリアムズと違って映画の中でそのうちいい仲になる女性をあてがってもらっていたので、彼の役の中にあるあやしげな雰囲気をカモフラージュしてもらっていました。

ケヴィン・クラインは上院議員の息子エミール・ハーシュに学ぶ喜びを知って欲しいがために彼をえこひいきするが、それがちょっとクラインがハーシュに気があるから、えこひいきしているようにもつい見えてしまってね。
腐女子なもので…。

クラインがハーシュをえこひいきしたせいで割りを食う、ポール・ダノも良かった。
内気そうなメガネっ子で可愛かった。

しかし、えこひいきはしたけれど、クラインは最後にはちゃんと正義を重んじる人だった。
それが彼のいいところ。

映画の中ぐらいまで面白くなかったのだけれど、ハーシュが卒業した後の同窓会の場面からとても面白くなった。

人はそうは変わらないということだね。

ハーシュが成長した役を演じた役者さんはまるでハーシュに似ていなかった。
もっと似た役者さんを連れてきたらよかったのにとも思ったが、逆にあまりにも似ていなかったことが物語を重くする効果をもたらしたかも。

現実はこんなもの。
ハーシュみたいなやつが出世するんだよね。ブッシュみたいに。

エデンより彼方に(For From Heaven) 

エデンより彼方にエデンより彼方に
(2005/07/16)
ジュリアン・ムーア

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監督・脚本 トッド・ヘインズ 2002年 アメリカ

ジュリアン・ムーアが苦手。しかし、そんなこと言っていても仕方がない。

トッド・ヘインズがダグラス・サークを意識したこの映画。

変な話なんだよなぁ。

どう考えても50年代アメリカ東部に住む上流階級の主婦であるジュリアン・ムーアが黒人庭師と恋に落ちるはずがないだろー。
だってジュリアン・ムーアは良妻賢母で夫のビジネスのためのパーティのホスト役を見事にこなし、周りから一目置かれている存在。
こういうタイプの人が黒人庭師に恋をして自分の地位を危うくするようなことは決してするはずがないのだけれどなぁ…。

夫のデニス・クエイドが同性愛者だと知り、彼女はショックを受けていようとも、軽々しい行動はしないだろう。
デニス・クエイドは若い男の愛人ができてジュリアン・ムーアと離婚したいと言い出す。本来なら大問題になってしまう事態がジュリアンが黒人庭師に恋をしているために、この問題が映画の中で大きな問題として扱われていない。あくまでもメインはジュリアンと黒人庭師の恋だ。
あっさり、クエイドとジュリアンは離婚することになる。

おかしい。

50年代に、映画の中でデニス・クエイドがしたように、社会的地位も家族も捨てて若い男の愛人と駆け落ち(なんかこの部分だけ取り出すと「モーリス」っぽいな)ということなんて全くできるはずもないし、ジュリアンは夫と別れた後、お金がないらしいし、一体どうやって食べていくのか...。
庭師に恋したといっても、セックス一つしたわけでもないのに...。

この変な映画を見たあと、ダグラス・サークの「風と共に散る」も見てみた。
そうしたら、トッド・ヘインズがなぜこの映画を作ったかが少しわかった気がした。

風と共に散る (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】風と共に散る (ユニバーサル・セレクション2008年第7弾) 【初回生産限定】
(2008/07/10)
ロック・ハドソンロバート・スタック

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「風と共に散る」にはローレン・バコールを介して対立する男2人の間にはホモセクシャルの関係がほのめかされている。
50年代の人目を忍ぶゲイたちの苦しい心の在り方が映画全体で語られているのだが、ただ決して、はっきりとは表に出てきていない。
あくまでもほのめかしにとどまっている。

サークの作品は「風と共に散る」一本しか見たことがないが、もし、ほかのサーク作品にもホモファビアのクローゼットゲイの苦しみが隠れてあらわされていたのなら、それを見たトッド・ヘインズはサーク映画の様式を借りて、その50年代のクローゼットゲイの苦悩を表にあらわし、そして自分の手によってサークの作品世界の中のゲイカップルを幸せにしてやりたかったのかもしれない。

最近まで、ダグラス・サークの作品は「風と共に散る」しかDVD化されていなかったが、現在はかなりの本数を見ることができる。
そのうち他の作品も見てみようかな。

ダグラス・サーク コレクション DVD-BOX 1(初回限定生産)ダグラス・サーク コレクション DVD-BOX 1(初回限定生産)
(2007/10/10)
チャールズ・コバーン; パイパー・ローリー; ロック・ハドソン; ジェーン・ワイマン; アグネス・ムーアヘッド; バーバラ・ラッシュ

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ダグラス・サーク コレクション 2 (初回限定生産)ダグラス・サーク コレクション 2 (初回限定生産)
(2007/12/05)
ロバート・スタックフィンレイ・カリー

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バレエ・カンパニー(The company) 

バレエ・カンパニーバレエ・カンパニー
(2004/12/23)
マルコム・マクダウェルロバート・アルトマン

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監督 ロバート・アルトマン 原案 ネーヴ・キャンベル 脚本 バーバラ・ターナー 2003年 アメリカ/ドイツ

ドキュメンタリー風にバレエ・カンパニーの練習風景を撮っていて、未知の世界をのぞき見するような感覚で見られて面白かった。

バレエはほんのたまに見に行ったり、DVDで鑑賞するけれど舞台裏は全く知らない。
この映画を見ると萩尾望都のバレエ漫画を思い出す。
アルトマン映画によく挿し入れられるゲイネタもやはりあった。

制作をしたネーヴ・キャンベルはバレリーナを目指していただけあって、ドキュメンタリー風の画面に違和感なく溶け込んでいた。

ネーヴの彼氏役だったジェームズ・フランコはかなり女性のツボな男性キャラクターを演じていた。
フランコの役はレストランのシェフで、何となく女の人が気楽に付き合えるような気を起させる。フランコの姿勢は彼女のネーヴがダンサーとしてのキャリアを積んでいくのをじっと見守っていてくれる感じ。
女心には本当にツボなキャラだ。

だが、しかし、「学園天国」でのボンクラフランコを見た直後にこの映画を見たので、あまりにもタイプが違うんで、ちょっと笑ってしまった。
なかなかに彼は芸達者ですね。

いつか晴れた日に(Sense and Sensibility) 

いつか晴れた日にいつか晴れた日に
(2008/01/23)
エマ・トンプソンヒュー・グラント

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監督 アン・リー 原作 ジェーン・オースティン 脚本 エマ・トンプソン 1995年 イギリス/アメリカ

原作に忠実。
文句のつけどころなし。

ジョー・ライトが撮った、同じくジェーン・オースティン原作の「プライドと偏見」は原作とは違った趣だったが、この作品はビタリとはまっている。

アン・リーはシンプルにオースティン愛好家のエマ・トンプソンが書いた脚本を尊重して映画を撮ったのだろう。「ブロークバック・マウンテン」の時も思ったけれど彼は原作と一体化することが上手だ。

エマ・トンプソンは思い入れが人一倍ある作品であるだけあって、演技に相当入れ込んでいるのが見て取れ、入り込みすぎのために逆に可笑しく見えたりした。

ヒュー・グラントが最後にエマ・トンプソンに愛を告白するシーン。
エマはヒューが何を話しに来たのかもうすでに察していて、彼が話をする前に泣き崩れてしまう。ここのエマの演技が30歳をとうに過ぎた女がする演技か?といった感じでとても可笑しかった。

ジョー・ライトの「プライドと偏見」で、なぜダーシー役にマシュー・マクファデンがキャスティングされたのか、私にはわからなかった。
私のイメージとは違ったし、原作から漂ってくるイメージとも違っているように思えて。
その理由が、この映画でエマの妹ケイト・ウィンスレットに恋心を抱く大佐アラン・リックマンを見た時に分かった。
この作品でのアラン・リックマンの姿を引きずったから、マシュー・マクファデンをキャスティングしたんじゃないかと。
二人はどことなく似ている。
ダーシーと大佐のキャラもちょっと被っているしね。
でも、被っているのだけれど、違うんです。
「プライドと偏見」チームはそこをもっと突き詰めてほしかったな。


永遠のマリア・カラス(Callas Forever) 

永遠のマリア・カラス永遠のマリア・カラス
(2005/07/06)
ファニー・アルダン

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監督・脚本 フランコ・ゼフィレッリ 脚本 マーティン・シャーマン 2002年 イタリア/フランス/イギリス/ルーマニア/スペイン

ファニー・アルダンがファニー・アルダンにしか見えなかったな。
カラスファッションに身を包んでいる時は、カラスに近づいていたが。
でもそれでいいんだ。似ていなくても。

マリア・カラスと実際に交流のあった監督のフランコ・ゼフィレッリ自身を投影したキャラクターがジェレミー・アイアンズ演ずるゲイのプロモーターだ。

ジェレミー・アイアンズは女性が相手だとぼんやりした表情で堕ちる男を得意としている俳優だけれど、このゲイのプロモーター役ではすごくエネルギッシュで生き生きとしているのにちょっと驚いた。
男が相手だとジェレミー・アイアンズはパワフルなキャラも似合うんだなぁ…。

アイアンズの若いボーイフレンド役の俳優は今までのゼフィレッリ映画作品の中で起用されてきた若い俳優のタイプの容姿で、ゼフィレッリの好みは不変であることを確認した。

マリア・カラスの人生には男心を誘うものがあるのだろうなぁ。

シーズ・オール・ザット(She’s All That) 

シーズ・オール・ザットシーズ・オール・ザット
(2004/11/25)
フレディ・プリンツJr.

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監督 ロバート・イスコヴ 脚本 R・リー・フレミング・Jr 1999年 アメリカ

女子向けの映画であると同時に、結構男子向けの映画でもある。

文化系のもてないメガネ女子が、実はすごく可愛くてグラマーだったなんて男の子の好きな妄想でよくあるしね。

この設定を少女マンガで読み直すと、心に傷(母の死、家業が世間では下層の仕事と見られている)を抱えているせいで、人に上手く心を開けずにいる実は可愛い女の子に、ある日突然王子様が!というパターンだね。

少女マンガの王子様にしてはレイチェル・リー・クックにアプローチするフレディ・プリンゼ・Jrはちゃんと男の子の実体を伴ったキャラだ。少女マンガの男子は人格がないけれど、プリンゼ・Jrのキャラには人格がある。

プリンゼ・Jrがキモ女子とみられているリー・クックに粉をかけるのは「キモ女子をプロム・クイーンにしてみせる」という賭けを友人のポール・ウォーカーとしてしまったから。
で、リー・クックと接しているうちにプリンゼは自分の中にある一面に気がついていく。
プリンゼは進路に悩んでいて、一流大学からの合格通知が続々と届いている中、まだ何も決められずにいる。(この辺りはキャラのタイプは違えど「恋しくて」のエリック・ストルツのエピソードを思い出す)
プリンゼの父親は社会的に成功しているが、常に忙しく、プリンゼはそんな人生は嫌だと思っている。しかし、自分と同じような道を歩んで欲しい父親の希望からも激しく反抗する気も起こらない。
学校でも人気者であるプリンゼは、社会の中心にいたらたくさんの利点があるということをよく知っているから、父親の生き方を捨てきれなかったのかもしれない。

しかし、リー・クックと付き合って、彼女が所属する劇団のパフォーマンスに参加してみて、目覚めるのだった。

レイチェル・リー・クックはプリンゼと付き合うようになって外見は可愛くなったし、人付き合いも良くなったが、ラストのポール・ウォーカーへの反撃を見ると彼女の本質は何ひとつ変わっていないと思った。

逆にプリンゼ・Jrの方がリー・クックと付き合って人生を変えるきっかけをつかんだ。
この2人は長くは続かないけれど、別れた後もずっと親友同士でいられるカップルなのではないかという気がする。

恋しくて(Some Kind of Wonderful) 

恋しくて恋しくて
(2005/10/21)
エリック・ストルツ、メアリー・スチュアート・マスターソン 他

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監督 ハワード・ドウィッチ 脚本 ジョン・ヒューズ 1987年 アメリカ

変な映画。

エリック・ストルツはリー・トンプソンが好きで、アッタクして、そしてこれからやっと2人の関係が始まるというときに、メアリー・スチュアート・マスターソンのほうに行ってしまうんだから。

映画の中でエリック・ストルツはマスターソンのことなど全然眼中になかったのにもかかわらず、最後の最後で彼女の方に心変わりなんて、とっても不自然。

ストルツはトンプソンとキスまでして、トンプソンも彼氏の金持ち坊ちゃんクレイグ・シェイファーとの関係を清算して、晴れてストルツとトンプソンは交際をスタートできるというところまで来ているのに、二人が付き合わないだなんてありえない。
やはり、トンプソンと付き合ってみて、お互いに合わないことがわかり、ずっと自分を思ってくれたマスターソンの良さに気がつくというストーリーにするのが普通だと思う。
んが、そこが一気に飛び越えるから変なんだよねー。

でも、この変な映画は同じヒューズ脚本の「プリティ・イン・ピンク」より日本人の受けがいいみたいで…。
多分、日本人はマスターソンに思いを入れて見るからなんだろう。
マスターソンはストルツが好きなのについ憎まれ口をたたいてしまうボーイッシュな女の子という設定になっているけれど、ストルツに対するまとわりつき方がサバサバしていなくて、どこがボーイッシュなんだ?外見だけじゃないか、と思ってしまう。
どちらかというと、ドラマ「東京ラブストーリー」にでてきた有森也実みたいなべとつきを感じてしまう。
ずっとずっと想っていたら、相手が自分の思いをわかってくれた、というところに日本人の多くは共感するのだろうが、私はこういう、うっとおしいタイプは嫌い。
まだ、リー・トンプソンのほうが好きかな。

トンプソンがストルツをマスターソンに差し出したのだって、ストルツの将来性の無さを見こしていたのかもしれないし。
貧乏で頭もとりわけ良くないトンプソンは美貌を生かして金持ちグループにピックアップされたことで、坊ちゃんのクレイグ・シェイファーと付き合い、学園内での地位を固めていた。そういう出世欲があるトンプソンは顔がいいからといっても、あまり出世する見込みがなさそうなストルツとは付き合うことはないと、判断したのかも。
金持ちの息子で失敗したなら、トンプソンタイプが次に狙うのはごく普通の家庭の生まれでも、将来は出世するような可能性を秘めている男だとおもう。
案外、マスターソンにストルツを押し付けることができてホッとしているかも。

ストルツは自分のことを棚にあげて、トンプソンに説教しすぎ。
デートであんな感じだったら、ムードがないよ。
学校の先生みたいなんだもの。
ストルツの演技を見ていると本当にトンプソンが好きなのか疑問だった。まあ、ラストはマスターソンと結ばれるのだから、トンプソンに対して好き好き光線を出しすぎてはまずかったのだろうけれど、マスターソンに対しても常にアウトオブ眼中で、いったいあんたは誰を見ているんだい?という感じ。
「プリティ・イン・ピンク」でまっすぐにモリーを見つめていたアンドリュー・マッカーシーと比べると、ストルツは頼りなくぼんやりしている。


ストルツとトンプソンは高校生というにはあまりにも年を取りすぎ。だってこのとき2人とも26歳ぐらいだものね。
ハイスクールの話には見えなかった。

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角(Pretty in Pink) 

プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角プリティ・イン・ピンク/恋人たちの街角
(2005/10/21)
モリー・リングウォルド、ハリー・ディン・スタントン 他

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監督 ハワード・ドゥイッチ 脚本 ジョン・ヒューズ 1986年 アメリカ

けなげな主人公モリー・リングウォルド、金持ち坊ちゃん王子様アンドリュー・マッカーシー、2人の間をちょろちょろと動きまくって物語の進行をスムーズにさせるためのモリーの友人役ジョン・クレイヤー(ダッキー)。
そういう認識で映画を見ていたんだけれど、その役柄にしてはダッキーがやけに出っ張りすぎているのね。


「High School USA」を読んだら、最初の脚本はモリーとダッキーが結ばれるはずだったと書いてあって、ちょっと納得。
だってよく見てみると、その流れになっているんだよね。
しかし、モリーがその結末のせいで鬱になったから、王子様マッカーシーと最後の最後で結ばれることにヒューズは脚本を変えたという話。
それもまた納得。
やはり、ジョン・クレイヤーよりアンドリュー・マッカーシーのほうが少女的には好きだろう。
ちょうど少女期に思い描く王子様像を見事に体現していたアンドリューを目の前にして、ガキでムードのかけらもなく、お金もないダッキーと結ばれなければいけないのは、役に入り込んでいたら相当にいやなことだと思うもの。

アンドリュー・マッカーシーはきちんと誠実にモリーを見つめるんだよね。その目にモリーは役をこえて、彼に夢中になっていたんじゃないかという気がする。

もし、モリーがダッキーと結ばれていたら、この映画は女の子の映画というより、はっきりと男の子の映画になっていただろう。
モリーは職をころころ変えるダメな父親の世話を一生懸命していたりして、いい娘をやっているのだけれど、これもダメ男が求める娘像だし、ダッキーと結ばれるのもダメ男にとっては都合のいい女子であるだけだ。
王子様マッカーシーと結ばれなかったら、少女の欲求の入る隙のない映画になって、まるでヒットはしていなかっただろうと思う。


プロムへ行く約束を破棄されて、モリーがマッカーシーをロッカーの前で突き飛ばすシーンは思いが篭っていてよかった。
アメリカの女の子にとってのプロムの価値というのが、私にはいまいちピンときていなかったのだけれど、あの、モリーのどつきで、ああ、プロムはそれほどのものであるのかということが、やっと本当に理解できた。

モリーの演技は素晴らしい。

この映画のファッションは公開当時はおしゃれで新鮮だったのだろうけれど、今見ると…。

この作品は日本の少女マンガに影響を与えたんだろうなという気がする。こういうDIY精神でおしゃれをしよう!というテーマの少女マンガは小さい頃に読んだ。
ちょうど、映画が公開された後の5年ぐらいの間、DIYネタは少女マンガに存在していた。しかし90年代に入って、いかにブランド品であるか、ということが価値観が大きくなるにしたがってなくなっていった。
80年代はまだ庶民にも夢の端切れが残っていた時代だったと思う。
今はもう何もない。

10日間で男を上手にフル方法(How to Lose a Guy in 10 Days) 

10日間で男を上手にフル方法 スペシャル・コレクターズ・エディション10日間で男を上手にフル方法 スペシャル・コレクターズ・エディション
(2006/04/21)
マシュー・マコノヒー、ケイト・ハドソン 他

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監督 ドナルド・ペトリ 原作 ミッシェル・アレクサンダー ジェニー・ロング
脚本 クリステン・バックリー ブライアン・リーガン バー・スティアーズ
2003年 アメリカ

ケイト・ハドソンとマシュー・マコノヒーの息がピッタリ。
二度目の共演が決まったわけだ。

「女性がどういう行動をとったら、男は女から逃げ出すか」みたいなマニュアル本を基にこの映画は作られているらしいが、ケイトがマシューに対して、わざとそのテクニックを発揮する、初めから中盤までがところが最高におかしい。
最後は予定調和的に話をまとめなければいけないから、面白さは失速するが、仕方がないよね。
でも最後にケイトはマシューを振り切ってワシントンに行くべきだと思ったよ。
自分の人生のためにね。

アメリカン・サマー・ストーリー(American Pie 2) 

アメリカン・サマー・ストーリー アメリカン・パイ2アメリカン・サマー・ストーリー アメリカン・パイ2
(2007/04/12)
ジェイソン・ビッグス、ミーナ・スヴァーリ 他

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監督 ジェームズ・B・ロジャーズ 原作・脚本 アダム・ハーツ 2001年 アメリカ

2作目も「いつもエロなことばかり考えているけれど、でも実は「純」な男子なんです!」 というところに力点が置かれている。

そんなにジェイソン・ビックスに女の子がよってくるわけ無いだろといってみても仕方がないところ。
これは男子映画なんだから。
でもなんだか言いたくなってしまう。
大人にならないとね。

ショーン・ウィリアム・スコットのキャラが1作目より拡大している。
強いキャラに話をもたせてもらうのが一番ストーリー作りの近道だよな。

1作目に対応するネタが2作目ではこれといったような、話のテンプレート化が際立っていたけれど、やはりクオリティは高いと思う。

ビックスとスコットのキスシーンは別に見たくなかったかな(笑)

博士の異常な愛情 

博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか博士の異常な愛情 または私は如何にして心配するのを止めて水爆を・愛する・ようになったか
(2006/02/01)
ピーター・セラーズ、ジョージ・C・スコット 他

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監督 スタンリー・キューブリック 1964年 イギリス/アメリカ

おもしろかった。
男の人の生態を見ているような気がした。
殿方には科学技術を妄信している人が結構いるけれど、それを操っている人間は機械じゃなく動物なのだから、上手くいくわけがないよね。
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