監督・脚本 アレクサンダー・ペイン 脚本 ジム・テイラー 1999年 アメリカ
マシュー・ブロデリックが若いころに演じた「フェリスはある朝、突然に」の主人公フェリスのなんでも物事がうまくいく能力がダークな形でこの映画のリース・ウィザースプーンのキャラクターに引き継がれている。
この映画には「フェリス〜」の冒頭にあったマシューのシャワーシーンを引用して、あれから14年後のマシューがまたシャワーを浴びるシーンから始まる。
まるで、フェリスが社会人になった後の姿がこの映画のマシューが演じたキャラであるといわんばかりだ。
リースは田舎の学校の優等生。母子家庭で母親から庶民からエリートになるべく処世術を叩き込まれている。
リースはただの優等生というわけではない。マシューの友人の同僚男性教師とリースはデキて、それが学校側にばれたためにその教師はクビになったりしている。
そういったこともあって、マシューはリースのことが気に食わない。
リースは生徒会長に立候補する。大学入学に有利になるからだ。
対立候補がいないために順当にいけばリースが当選となるところを、彼女を追い落としたい選対担当のマシューはフットボール選手のクリス・クラインを説得して立候補させることに成功。また、クラインのレズビアンの妹が想いの女の子を兄クラインに盗られたことに腹を立て、兄を当選させまじと彼女も会長職に立候補する。
元フェリスなマシューと根性の据わった計算高いリースの対決が見どころ。
でも、私はこの2人よりも対立候補のクラインとその妹の2人の方が見ていて楽しかった。
クラインがあまりにも天然すぎて面白かった。彼に対して憎悪を抱いている妹のために神様に祈ったり、選挙で自分にではなくリースに投票してしまったりとか。
なんかこういう愛すべきぬけている人って世の中にいるよなーって。
レズビアンの妹ジェシカ・キャンベルも可愛かった。彼女の選挙演説なんてとても素敵だった。
彼女はリースの悪事の尻拭いをするけれど、彼女は実をとったので、幸せになれたしよかったよかった。
マシュー対リースはすったもんだの末、リースの勝利。
マシューは学校をクビになるけれど、そこは元フェリス。
リースと関係した教師ほど落ちぶれた人生を送るということはなかった。
マシューは長年連れ添った妻と離婚して(子供はいない)、ニューヨークに住んで、自然史博物館に仕事を得て、新しいガールフレンドもできる。
マシューは教師をクビになるちょっと前に、リースと関係した教師の元妻とうっかり不倫してしまう。その相手の女性というのが、こういうリアルな女の人はあまり映画でお目にかかれないよなぁというような不美人で(胸はあるけど)この女の人に食いつくぐらいならよほど女に不自由しているんだなとつい思ってしまった。マシューの奥さん役も…ていう容姿だったし…。
クビにならないで田舎の学校教師として人生を全うするよりも、NYでの生活をしているマシューの方がよほど楽しそうで幸せそうなんだ。
クビになったというのは外聞が悪いけれど、ちゃんと人生の実は手に入れたので、さずが腐っても元フェリス!と思った。
やっぱり、それなりに人生うまくいくんじゃん。
リースは本当にこの姿が素なのかなと思うほど熱演だった。すごいよ。